20th DOMANI・明日展

テーマは「寄留者の記憶」

若手芸術家が海外の大学や関係機関等で行う研修を、文化庁が支援する「新進芸術家海外研修制度(旧・芸術家在外研修)」。1967年度からスタートし、ちょうど半世紀になりました。研修の成果を発表する「DOMANI・明日展」も、本展でちょうど20回目です。

  • 猪瀬直哉
  • 田中麻記子
  • 三宅砂織
  • mamoru
  • 盛圭太
  • 西尾美也
  • やんツー
  • 中谷ミチコ
  • これまでの海外研修の歴史紹介も

この項でも、2013年の16回展から紹介している「DOMANI・明日展」(16th 201317th 201418th 201519th 2016)。気鋭のアーティストによる新しい表現は、いつも新鮮な刺激を感じさせてくれます。

今回のサブタイトルは「寄留者(パサジェ)の記憶 (memories of “passagers”)」。日本を離れて「寄留者」=一時的な滞在者になった作家として、11名の作品が紹介されています(ただし、正確にはうち4名が海外ベースでの活動を続けています)。いくつか作品をご紹介しましょう。

西尾美也(1982-)さんの作品は、助手のケニア人男性が、すれ違った通行人に依頼して、衣服を交換するプロジェクト。映像はユニークですが、ケニア人の日記も見せることで、アイデンティティについて問いかけます。

猪瀬直哉(1988-)さんは、今回の最年少。身の回りに起こる問題や、社会問題・環境問題をテーマにしています。大きな画面に描かれた、壮大かつ幻想的な風景。圧倒的な画力で、緊張感が漂います。

展覧会のメインビジュアルが、中谷ミチコ(1981-)さんの作品。一見では絵画のように感じますが、実はレリーフ。立体を型どった後に残る雌型の内側に着彩しています。不思議な存在感が印象的です。



毎回10名以上の作家を取り上げ続けるアニュアル展(毎年開催される美術展)そのものが、国内では稀少な存在。さらに「芸術祭」形式が広まっている現在において、ホワイトキューブの美術館が会場になっている事も珍しい傾向といえます。

公式サイトでは各作家による自己紹介の動画も掲載されています。あわせてどうぞ。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2018年1月12日 ]

美術展完全ガイド2018美術展完全ガイド2018

 

晋遊舎
¥ 1,080


DOMANI・明日展 に関するツイート



 

ミュージアムの詳細

会期

2018年1月13日(土)~3月4日(日)